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食事から高血圧予防
2015/02/1
高血圧の原因をご存じでしょうか?原因によって「一次性高血圧」と「二次性高血圧」に分類されています。「一次性高血圧」は、「本態性高血圧」とも呼ばれ、明らかな異常がないのに血圧が高くなる状態です。ただし、血圧を上げる要因は明らかとなっています。食塩の過剰摂取、加齢による血管の老化、ストレス、過労、運動不足、肥満、そして遺伝的要因などといわれています。一方、「二次性高血圧」は、腎臓病やホルモン異常など、原因となる病気があるものを言います。こちらは、原因となる病気が治ると、高血圧も改善します。
高血圧予防に必要なこと
日本では成人の3人に1人、高齢者の3人に2人が高血圧と診断されています。高血圧は脳卒中や心臓病につながりやすく、高血圧の予防と治療は、それらの内科的イベント予防の第一歩です。高血圧の予防には、「減塩」「体重管理」が有効であり、特に毎日の食事の塩分を制限することが重要です。
塩分摂取が多いと高血圧になる?
塩分は血圧と密接な関係があり、塩分を摂りすぎると、血液中のナトリウム濃度が高くなります。ナトリウム濃度が高くなると、のどが渇き、水分摂取を行います。水分摂取を行うと血管に流れる血液量が増え、血圧が高くなります。つまり、塩分を摂りすぎると体内の塩分と水分の量を調整するために血液量が増え、高血圧になるというわけです。
高血圧状態が続くと血管はいつも張りつめた状態におかれ、次第に厚く、硬くなります。これが、高血圧による動脈硬化です。動脈硬化は脳梗塞、心筋梗塞などの原因になります。また、高血圧状態が続くことは、心臓に無理な負担をかけることになり、心臓肥大が起こり、心不全になることもあります。
減塩のために必要なこと
塩分摂取量を減らすためには、まず、自分がどれだけ食塩を摂取しているか把握する必要があります。現代では外食や加工食品から摂る食塩が大きな割合を占めていますが、加工食品の成分表示に食塩を表示することは義務づけられていません。また、表示している場合でも多くはナトリウム(Na)と表示されています。ナトリウムの量と食塩の量が同じではありません。食塩の量はナトリウムの量に2.54をかけたものだということを知っておくと良いでしょう。
世界の中の食塩摂取量の非常に少ない地域では、高血圧の人は少なく、年を取っても血圧が高くなることは、ほとんどありません。減塩が原因で健康を損なうことも、ほとんどありません。欧米諸国では、一般の人の1日の食塩摂取量として、6グラム未満が推奨されています。現在の日本の高血圧のガイドラインでも6グラム未満が推奨されており、健康な成人男性でもこの値を大幅に超えていることが多いです。なかなか難しいと思われがちですが、例えば赤味噌を白味噌に変えたり、減塩醤油や調味料(お酢、七味など)を使い、塩分が少ない分を他のもので味を補うなどの工夫があります。
arucoでは利用者様のバイタルチェックを行う際、血圧の値を管理し、内科的イベントを予防する取り組みを行っております。運動と食事を見直すことで、より効果の高い高血圧予防を行うことができます。高齢の方は特に高血圧の方が多く、多面的なアプローチを実施しております。