体調と運動の関係

2017/07/02

 体調不良の原因の一つとして、運動不足が挙げられます。体調不良の原因は色々と考えられるので、一概に説明することはできないのですが、運動不足によって引き起こされるということも理解しておかなければなりません。


現代では交通機関が発達し、何をするにも車や電車を利用し、駅に行くだけでも自転車を使用するといったように、自分の足で歩くという機会を減らしている方が増えています。時代の流れですので致し方ない部分はあるのですが、こういったものに利用することが多くなって、運動不足の方が増えているのです。身体を動かすことで新陳代謝が良くなり、全身の血行も促進されるのですが、そのような運動をしていなければ体調不良が引き起こされるのは仕方がありません。「ちょっと腰が痛いな」「睡魔に襲われるようになった」「食欲が湧かない」といった身体の調子がパッとしない体調不良は、運動不足によるものであると考えて良いでしょう。特に運動を全くしていないと自覚している方は、今すぐにでも改善していく必要があります。


体調不良を予防するためにも、毎日少しずつ運動をするようにしてみてください。今まで身体を動かす機会が全くなかったという方が急に激しい運動をすると、身体を痛めてしまう可能性がありますし、長くは続かないと思います。そのため、自分のペースでできる範囲の運動を定期的に行うのが非常に効果的です。


ウォーキングでもジョギングでも構いませんが、少しずつ身体を動かす習慣を身に付けることで、身体は元気になっていくと思われます。無理をしない程度に身体を動かして、心身ともにパワーアップしていきましょう。


疲労回復テクニック

疲労回復にはあえて体を動かすほうが効果的。そんな逆転の発想が「アクティブレスト」です。スポーツ界では常識となっているアクティブレストを取り入れれば、疲労回復はもちろん疲れにくい体を手に入れることもできます。

疲れているときに体を動かせば、むしろ余計に疲れるように思えますが、実は大きな誤解です。私たちが疲れを感じるとき、体内には疲労と関係のある物質である「乳酸」が発生しています。この乳酸は、じっとしているよりも、程よく体を動かすほうがいち早く減少するのです。また、余分な乳酸は肝臓で処理されます。体を動かし血流がよくなると、乳酸を肝臓まで運ぶ機能がスムーズになり、より疲労回復が促されます。つまり「疲れているときほど、積極的に動くことで体を休息させる」これこそがアクティブレストの考え方です。

さらに、日常的にアクティブレストを取り入れることで、疲れにくい体を整えることもできます。疲れにくい体とは、筋力・持久力・柔軟性にすぐれた体のことです。つい運動不足になってしまう現代人。だからこそ、「積極的に動く」ことを意識すれば、筋力や持久力、柔軟性が失われ疲れにくくなるといいます。アクティブレストは、特別なトレーニングではなく誰にでもできる簡単なものです。「積極的に体を動かす」といっても、ただやみくもに運動すればよいというわけではありません。激しい運動は乳酸を増やしてしまうため、疲労回復に効果的なアクティブレストの方法は、ずばり「ストレッチ」です。ゆるやかに体を伸ばすストレッチなら、乳酸値を増やさず、血流を促進して疲労回復につながります。

arucoでは個別リハビリやセルフトレーニングのプログラムの中にストレッチを取り入れています。利用者様でもその効果は出ており、皆様も「アクティブレスト」介護予防を行っていきましょう。

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