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季節の変わり目は脳卒中に注意
2018/02/25
2月も終わろうとしているこの時期。やっと寒さもピークを過ぎ、これから暖かくなっていくことでしょう。しかし、この時期に気を付けたいのが実は脳卒中なのです。
朝と昼の気温差がリスクを招く
朝方は寒いですが、昼には気温が上昇するなど、季節の変わり目には日中の気温差が大きくなります。最近の研究では、気温差が大きいと、脳卒中の発症リスクが上昇するという調査結果が報告されております。
季節の変り目になると、最高気温や最低気温が前日と比べ大きく上下することが珍しくなく、前日に比べ急に最高気温が8~10℃以上も下降したり、上昇する日には特に注意が必要となります。
気温差があると何故脳卒中が起きやすいのか
8~10℃の差というのは、体ではっきりと感じられるほどの温度差で、生体機能にかなりの影響がでる温度と言われております。寒暖差の激しい環境にいると、ヒトはその気温差に対応しようとして、体は必要以上にエネルギーを消費しようとします。エネルギーを過剰に消費してしまうことで自律神経が乱れてしまい、より疲労しやすくなります。
さらに、寒暖の差により大きな血圧変動が起こり、血管や心臓といった循環器に負担がかかってしまいます。日ごろ血圧が高い人は、血管に大きな負担がかかっており、すでに血管が傷んでいることが少なくありません。脳の血管は細くて壁が薄く、とても傷つきやすいので、こうした急激な血圧上昇に耐えられず、血管が破れる危険性が大きくなるということです。日中の温度差がが8~10℃もある日には注意が必要です。
脳卒中対策には日頃の行動と対応で防いでいきましょう
普段の日常なかで、自分の血圧をきちんと把握し、必要な健康管理をしていれば、血圧が急に上昇することはありません。血圧が高めの人は何よりもまず塩分を控え、適度な運動を心がけ、必要に応じて薬を服用して血圧を管理することが大切であります。
家の中でも寒暖差に注意したいものです。冬に暖房が効いている居間と、暖房のないトイレや浴室の脱衣所などでは、10℃以上も温度が違うということが多いです。
脳卒中のリスクの高い高齢者などでは、脱衣所などの寒い場所に小さな暖房器具を置いて、少しでも温度差をなくす対策が効果的であります。居間なども、夜間から朝にかけて冷え込むと、温かい布団から抜け出したばかりの体への負担が大きいので、エアコンの予約設定機能などを使い、起きる時間には部屋の温度を上げておくなどの工夫も良いでしょう。
もちろん、脳卒中のリスクというのは、これらの気温の変化や気象だけがすべての原因ではなく、日ごろの血圧コントロール、着ているものや運動量、睡眠の状況などさまざまなことが影響しているのですが、脳卒中は日常生活の行動と対応で防げるものも多いので十分な対策を考えていきたいものです。
arucoでは、運動はもちろんのこと、脳卒中をはじめとした健康の面でも看護師や理学療法士がサポートしてまいります。ぜひ一度arucoへご相談ください。