食欲の秋はコレステロールに要注意

2018/10/21

季節は秋となり、食欲の秋とも言われ、食べ物のおいしい季節になりました。


生活習慣病が気になって節制に努めている人にとっては、何かと誘惑の多い日々でしょう。


そこで気になるのが、食べ過ぎることで多くなるコレステロールです。

コレステロールの標準値は?

日本動脈硬化学会が発表しているガイドラインでは、血中のコレステロール値が140以上であれば「高LDLコレステロール血症」と診断されるております。


この基準値は、循環器内科医をはじめ、日本でもっとも多くの医師が参考にしている値であると言われております。


コレステロールが多いor低いとどうなるの?

コレステロールは多いと身体に悪いイメージがありますが、私たちの身体には必要な栄養素であり、ホルモンや血管の壁を作る材料としてならないものであります。


コレステロールが少ないと、血管の壁も弱くなってしまい、脳出血も起きやすくなってしまいます。

コレステロール値が高い状態が続くと、動脈硬化が促進され、そのまま進行してしまうと、心臓の血管では「狭心症」「心筋梗塞」などの虚血性心疾患が、脳の血管では「脳梗塞」が起こりやすくなってしまいます。

当然、動脈硬化は加齢と共に進行しますが、高コレステロールのままだと、その進行が更に加速されます。


他にも高血圧、糖尿病、喫煙、肥満などが動脈硬化の危険因子としてあげられ、数が多ければ多いほど、重症度が高ければ高いほど、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高くなります。


コレステロール値はホルモンの異常や薬物の影響などにより、様々な原因で高くなりますが、最も多いのは食事や運動などの生活習慣が加わって高くなるものです。


数値が極端に高くなく、高血圧などの危険因子もないなら、まず食事や運動などの生活習慣を見直して、その改善に努めることが大切です。


コレステロールの効果的な改善方法


■食事量を控えて体重を減らす


体重を1kg減らすと、総コレステロール値が10mg/dl下がるというデータがあります。


肥満、あるいは太り気味の人は食事量を見直して、エネルギーのとり過ぎに注意しましょう。


また、動物性脂肪のとり過ぎは、コレステロールを増やして動脈硬化を促進します。


動物性脂肪の多い肉類などは、食べ過ぎに注意すると共に、食べた後は次の食事の量を控えめにするなどで、バランスを取るようにしましょう。


■運動も効果的


適度な運動をすると、血液中の善玉コレステロールが増えることが分かっています。


ウォーキングのような無理のない運動を、生活の中に取り入れることをおすすめします。


 まとめ

その他、タバコを吸う人は禁煙するように努めることも重要です。


これらの注意は高コレステロール血症のみならず、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防や治療にも役立ちます。


現在正常範囲でも、将来は油断できません。コレステロールの代謝は加齢とともに低下するため、中高年になると総コレステロール値が上昇する傾向にあります。


定期検診をきちんと受け、健康状態をチェックしていくことが大切です!!

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