お風呂の医療的効果について

2018/11/25

季節はいよいよ冬といってよいほど寒くなってまいりました。

さて、明日11月26日は「いい風呂の日」です。

風呂は身体を綺麗にするだけではなく、気分をリフレッシュする効果があり、医学的にも健康に良い影響があると言われております。


入浴はなぜ疲れに良いのか


湯船につかり一息つく時間は、とても気持ちがいいものです。

疲れを癒やすためには、38~40度ぐらいのお湯に20~30分ほど、ゆっくりとつかると良いといわれています。

この温度ではぬるいと感じる方もいるかもしれませんが、ぬるめのお湯につかることで血圧を下げ、体をリラックスモードに導くことができるのです。

また、入浴には疲労回復に関係する3つの効果があります。



1.温熱効果

お湯の熱で体が温まって血流が改善され、疲労で凝り固まった筋肉がほぐれます。

そのため、肩こりや腰痛などの慢性的な痛みを和らげる効果があるのです。

また、毛穴が開くため皮脂や汚れが落ちやすくなります。



2.水圧効果

湯船につかることで全身に水圧がかかり、新陳代謝や血行が促進されます。

特に、腰の辺りまでお湯に浸かる半身浴は脚の血行を促すため、むくみで悩んでいる方にもお勧めです。



3.浮力効果

水中は浮力が働くため、湯船の中での重力は地上に比べて約10分の1になるといわれています。

これにより体の筋肉が緩むだけでなく、普段体を支えている足腰の負担が軽減され、リラックス効果が期待できます。


入浴するときの注意点


適度な入浴は健康に良いものですが、入浴方法を間違えると思わぬ事故のもとになることがあります。

以下の点に気をつけてください。


1.浴室との温度差

寒い冬場にもっとも気をつけたい注意点です。

冷えた脱衣所と温かい浴槽の温度差は、血圧の急激な変化を招くため脳卒中などの原因になります。

脱衣所にはストーブを置くなどして、寒暖の差を少なくするよう心がけましょう。


2.食前後の入浴

食事をする前や食事をしたあとの入浴は、胃腸の動きを妨げ消化不良の原因になります。

食事の前後30分は入浴を避け、胃腸を休めましょう。


3.飲酒後の入浴

入浴で血行が良くなると、アルコールが回りやすくなります。

そのため、飲酒後の入浴は予想以上に酔いが進みやすく、血圧の急激な低下を招きます。

それをきっかけに脳貧血や心臓発作を起こす可能性もあり、大変危険です。

お酒を飲んだあとは、酔いがさめるまで入浴を控えるようにしましょう。


まとめ


入浴には、疲労回復や肩こりの解消など、さまざまなメリットがあります。

ポイントはぬるめのお湯にゆっくりつかること、そして無理な入浴はしないこと。

お風呂に入れない場合は、手足だけをお湯につける手湯・足湯でも疲れを癒やすことができます。

また、最近では保湿効果やリラックス効果のある入浴剤も多く売られています。

たまには入浴剤で気分を変えて、心と体のリフレッシュをしてみませんか。

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